映画『PERFECT DAYS』レビュー|人生に疲れた、そんな誰かを救う作品

Review

なんかもう疲れた。つまらない毎日だ。人生に価値を見出せない。

そんな時こそ観てほしい、おすすめの映画がある。

いつの間にやら増えたり減ったりした心を、ゼロに戻してくれる。

そんな作品。

挿入曲がたまらなく良い。

役所広司演じる平山の暮らしにひどく憧れる。

だけどそれは高みの見物なのではないかと自問する。

トイレの清掃が毎日の仕事。

古い風呂なしのアパート暮らし。

お布団も薄い。

決していい暮らしではないのだ。

だけどとても丁寧な暮らしをしている。

朝の空気がおいしい。

草木が風に揺れている。

平山は、そんな些細な事に幸せを感じている。

私が憧れを抱いたのは、平山の暮らしそのものではない。

そんな”生き様”に憧れたのだ。

「おかえり。お疲れさん。」

そう言って迎えてくれる居酒屋の店主がとても印象的だった。

ふと、自身の”カフェ店員”という仕事について考えた。

良いサービスとは何か。私たちが届けたいものは何か。

そんなことをよく考える。

おかえり。お疲れさん。

そうだった。

それがすべてだった。また忘れてしまっていたのだ。

”居場所”を提供する。

絵に描いたようなサービスをみせられ、原点に帰った気持ちになった。

きっとみんな、毎日を懸命に生きて、

疲弊し、擦り減って、それをどこかで補おうとする。

そんな誰かの居場所を。

ふと私の居場所はどこだろうかと考えた。

私の居場所はきっと、これを綴っている今この瞬間にある。

「今度は今度、今は今」

人は常に”今”を生きていて、”今”しか生きられない。

過去も未来も、”今”であることを忘れてはいけない。

何も起きない、毎日をただ繰り返す。

そんな退屈な日常こそが、きっと生きる価値そのものだろう。

「その木は、おじさんの友達?」と言う姪っ子がかわいかった。

影の踏み合いをするおじさんふたりは、もっとかわいかった。

みなさんもぜひ

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